BACK TO TOP

ブログ

ピロリ菌って?? - 胃がんとの関係や除菌治療について 𝗡𝗲𝘄✧˖°

ピロリ菌 -なぜ健診や人間ドックで検査するの??

こんにちは。最強寒波も到来し、2月は温かい鍋料理や煮込み料理が恋しい季節ですね。 胃腸を労わる食事を心がけている方も多いのではないでしょうか。
今回は最近外来診療で多くご質問をいただく 「ピロリ菌」についてです。

ピロリ菌って何?

ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に住み着く細菌です。 1983年にオーストラリアの医師によって発見され、 2005年にはその発見者がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

それまで胃は強い酸性環境のため細菌は生息できないと考えられていましたが、 ピロリ菌はウレアーゼという特殊な酵素を持ち、 尿素を分解してアンモニアを作り出すことで胃酸を中和し、 胃の中で生き延びることができるのです。

日本人の感染率は年齢とともに高くなる傾向があり、 50歳以上では約半数が感染しているといわれています。 これは主に衛生環境が整っていなかった時代に幼少期を過ごした世代で 感染率が高いためです。 現在は上下水道の整備により若い世代の感染率は大幅に低下していますが、 それでも多くの方が感染している可能性があります。

ピロリ菌の感染経路

ピロリ菌は主に口から感染します。 多くは幼少期(5歳くらいまで)に家族間で感染することが多く、 親から子への口移しでの食事や、 同じ食器の共有などが感染ルートとなります。 井戸水などの衛生環境が十分でない水を介した感染も指摘されています。

成人になってからの感染は稀で、 免疫システムが発達した大人の胃には定着しにくいと考えられています。 現在ピロリ菌に感染している方の多くは、 子どもの頃に感染し、それが何十年も持続している状態なのです。


ピロリ菌が引き起こす病気

ピロリ菌に感染すると、まず慢性胃炎が引き起こされます。 そしてこの慢性胃炎が長期間続くことで、 さまざまな病気のリスクが高まります。

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ピロリ菌感染者の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の発症率は 非感染者の数倍以上です。 除菌によって再発率を大幅に下げることができます。

  • 胃がん

WHO(世界保健機関)もピロリ菌を 「確実な発がん因子」と認定しています。 感染者は非感染者と比べ、 胃がんのリスクが数倍から十数倍高くなるとされています。

日本人の胃がんの99%以上が ピロリ菌感染に関連しているという報告もあり、 若いうちに除菌するほど予防効果が高まります。

  • その他の病気
  • 胃MALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病


こんな症状はありませんか?

    • 胃の不快感や鈍い痛みが続く
    • 食後の胃もたれや膨満感
    • 空腹時の胃痛やむかつき
    • 慢性的な胃の調子の悪さ
    • 口臭が気になる


    これらに当てはまる方や症状がなくても、

    • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の既往
    • 家族に胃がんの方がいる

このような方で40歳以上、一度も検査を受けたことがない方は 胃カメラ検査、ピロリ菌検査をおすすめします。
(※ピロリ菌検査は、胃カメラ検査を受けて慢性胃炎と診断されないと保険適応にはなりません。ピロリ菌検査のみでは自費診療となります)

 

ピロリ菌検査の方法

内視鏡を使わない検査

  • ▶尿素呼気試験: 最も精度が高く、除菌判定にも使用されます。
  • ▶血液検査(抗体測定): 過去感染でも陽性になることがあります。
  • ▶便中抗原検査: 現在の感染状態を調べることができます。

内視鏡検査と併用する方法

  • ▶迅速ウレアーゼ試験
  • ▶組織鏡検法


除菌治療について

除菌治療は1週間、1日2回、 3種類(胃酸を抑える薬を1種類、抗生物質を2種類)の薬を服用します。 一次除菌の成功率は約70〜80%、 二次除菌まで含めると90%以上です。

治療中は薬を必ず飲み切ることが重要です。 治療中は アルコールを控えてください。

保険適用について

内視鏡(胃カメラ)でピロリ菌感染胃炎と診断された場合、 除菌治療は保険適用となります。

除菌後の注意点

除菌が成功しても胃がんリスクはゼロになるわけではありません。 特に胃粘膜の萎縮がある方は、 定期的な内視鏡検査をおすすめします。




お気軽にお問い合わせください

ピロリ菌検査と除菌治療は、 胃がん予防のための有効な手段です。 この機会にぜひ胃の健康を見直してみてください。

ご不明な点がありましたら、 お気軽に当院までお問い合わせください。

ご予約はこちら(24時間受付)