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食欲の秋に注意!食べすぎ・飲みすぎで起こる胃もたれ・下痢・胸やけの原因と対策

秋に胃腸の不調が増える3つの理由

① 食べすぎ・飲みすぎによる消化機能の低下

行楽や会食が増える秋は、脂っこい料理や飲酒の機会が増えます。アルコールや脂肪分は胃酸を増やし、胃粘膜を刺激して胃炎や胃もたれを引き起こします。特に夜遅い飲食は消化不良の原因になりやすいです。

② 寒暖差による自律神経の乱れ

昼夜の気温差で自律神経が乱れると、胃酸の過剰分泌や腸の運動異常(便秘・下痢)を招きます。胃腸は自律神経の影響を受けやすいため、気温変化に注意が必要です。

③ 夏の疲れの残り(秋バテ)

冷たい飲食で胃腸が冷えたまま秋を迎えると、消化機能が低下した状態でこってりした食事を摂ってしまい、腹痛や消化不良が起こりやすくなります。


よくある症状と考えられる原因

▶ 胃もたれ・胃痛: 
食べすぎ、脂肪分過多、慢性胃炎、胃酸過多、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胸やけ:
逆流性食道炎、暴飲暴食、加齢 
下痢:
消化不良、アルコール、冷え、自律神経の乱れ
吐き気:
胃炎、胃潰瘍、胃の運動低下
➤ お腹の張り:
腸内ガス、便秘、過敏性腸症候群(IBS)

ポイント:症状が1-2週間以上続く場合は、胃がんや食道がん、大腸がんが隠れていることがあります。早めの受診を検討してください。

胃腸トラブルを防ぐ
5つの生活習慣

1. 腹八分目を意識する

よく噛んでゆっくり食べることで食べすぎを防ぎ、胃への負担を減らします。

2. アルコールは適量で

空腹時の飲酒や連日の飲酒は胃粘膜にダメージを与えます。週に数日の休肝日を設けましょう。

3. 夜遅い食事を避ける

就寝直前の飲食は消化不良の原因になります。夕食は目安として就寝の3時間前までに済ませましょう。

4. 胃や腸にやさしい食材を選ぶ

おかゆ、豆腐、白身魚、温野菜など消化に良い食品を取り入れ、刺激物(唐辛子、コーヒー、炭酸、揚げ物)は控えめに。発酵食品で腸内環境を整えるのも有効です。

5. ストレスをためない

ストレスは胃腸症状を悪化させます。深呼吸や軽い運動、ぬるめの入浴でリラックスを心がけましょう。

受診の目安と検査について

次のような場合は消化器内科の受診をおすすめします:

  • ▶ 胃もたれ・胸やけが1~2週間以上続く
  • ▶ 食欲不振や体重減少がある
  • ▶ 吐き気、黒色便(タール便)がある
  • ▶ 下痢が1週以上続く、便に血が混ざる、排便後にティッシュに血が付く

このような場合には早めの胃カメラ大腸カメラをおすすめします。逆流性食道炎胃炎胃潰瘍ピロリ菌の有無、大腸がんなどを正確に診断できます。

胃カメラ検査

大腸カメラ検査

胃腸をいたわる秋の過ごし方(まとめ)

旬の味覚は無理なく楽しむのがコツです。よく噛んで食べ、食後すぐ横にならない、胃腸に負担を感じたら翌日は控えめにする——こうした習慣で胃腸の調子は改善します。