- お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴るのは病気？
- お腹から「ゴロゴロ」と音が出るのはなぜ？
- 心配ないお腹のゴロゴロ・ギュルギュル
- 受診したほうが良いお腹がゴロゴロ・ギュルギュル
- お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴る原因
- お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴る原因は大腸がん？
- お腹が鳴る人と鳴らない人の違いは？お腹が鳴りやすい人の特徴
- お腹が鳴るのは痩せるサイン？
- お腹の調子がいつもと違うときにはご相談ください
お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴るのは病気？
ゴロゴロと鳴るお腹の症状にお悩みではありませんか？
多くの人が、空腹時や食後にお腹が鳴る経験があります。これは通常、胃や腸の自然な動きによるもので、一時的な現象であれば心配ありません。
しかし、お腹が鳴る原因が病気の可能性もあるので注意が必要です。
お腹が鳴る原因は空腹？ガス？
お腹が「ゴロゴロ」と鳴るのは、胃が収縮したり腸の動きが活発になったりしたときが多いです。
お腹が空いたときや食後などに見られる現象で、心配ない場合がほとんどです。 ただし、他にも症状がある、おならが臭い、慢性的にお腹が鳴る場合は、早めに当クリニックを受診してください。
心配ないお腹のゴロゴロ・ギュルギュル
空腹時・食後に鳴るとき
お腹が空いていると胃が収縮するため、お腹がゴロゴロ鳴りやすくなります。多くの方が、これまで一度は経験したことがあるでしょう。
また、食後は消化のため、特に炭酸飲料、パン、麺類を摂取すると音が生じることがあります。これは通常、正常な生理現象です。
乳製品を摂って鳴るとき
牛乳やヨーグルトの消化が不十分な場合、お腹が鳴ることがあります。ほとんどの場合は心配ありませんが、音が鳴るのが気になる場合は、その食品を食べる頻度や量を減らすと良いでしょう。
冷たいもの・刺激物を摂って鳴るとき
冷たい食べ物や飲み物、辛い食べ物、お酒、カフェインは腸を刺激し、お腹から音が鳴ることがあります。
夏場は特に食べ過ぎや飲み過ぎに注意が必要で、下痢の原因になることもあります。
生理中に鳴るとき
子宮の収縮によりお腹が鳴ることがあります。ただし、出血量が多い、痛みが強い、下痢を伴うなどの症状がある場合は婦人科への受診をおすすめします。
受診したほうが良いお腹がゴロゴロ・ギュルギュル
お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴る原因
お腹がゴロゴロ、ぎゅるぎゅると鳴る原因となる病気には、次のようなものがあります。
腸閉塞（イレウス）
小腸や大腸が何らかの原因で癒着を起こしたり、腫瘍や炎症による狭窄（内腔が狭くなること）により、腸の内容物が通過できなくなる状態です。腸閉塞になると、お腹が張って苦しくなったり、吐き気や腹痛が起こったりします。
早急な処置が必要なケースもあるので、激しい腹痛やお腹の張りなどを感じたら、なるべく早めに医療機関に受診をおすすめします。
お腹がゴロゴロ・ギュルギュル鳴る原因は大腸がん？
お腹が「ゴロゴロ」「ギュルギュル」と鳴る音は、多くの場合、生理的な腸の動きやガスの移動によるものであり、それだけで大腸がんと関連づけることはできません。空腹時や食後、ガスの多い食品の摂取、ストレスなどが主な原因です。ただし、血便、急な体重減少、便の形状の変化（細くなるなど）、便秘と下痢の繰り返といった症状がある場合は、念のため消化器内科を受診しましょう。お腹の音だけで深刻な病気を疑う必要は基本的にありませんが、他の異常が見られる場合は早めに受診することが大切です。
お腹が鳴る人と鳴らない人の違いは？お腹が鳴りやすい人の特徴
お腹が鳴るかどうかには、腸の動きや生活習慣、食事内容によって個人差があります。お腹が鳴りやすい人の特徴としては、空腹の時間が長い人、炭酸飲料やガスが発赤しやすい食材（豆類、キャベツ、イモ類など）をよく摂る人、食事の時間が不規則な人、ストレスを感じやすい人などが挙げられます。また、腸が過敏に反応しやすい「過敏性腸症候群（IBS）」の人では、緊張や不安によって腸の動きが活発になり、お腹が鳴りやすくなることもあります。一方で、腸の動きが穏やかだったり、ガスの発生が少なかったりする人は、お腹が鳴りにくい傾向があります。お腹の音は、通常は病気ではなく、自然な体の反応であることがほとんどです。
お腹が鳴るのは痩せるサイン？
お腹が鳴ること自体が「痩せるサイン」とは言い切れませんが、空腹時にお腹が鳴るのは、体がエネルギーを必要としている状態を示すサインの一つです。特に、食事の間隔が空いていると、胃や腸が収縮して空気や消化液が動くことで音が鳴ります。この状態が続くと、体は脂肪をエネルギー源として使い始めるため、適切な食事管理と組み合わせることで、ダイエットの効果が期待できることもあります。
ただし、無理に空腹を我慢してお腹が鳴る状態を続けると、筋肉量の減少や代謝の低下を招くこともあるため注意が必要です。お腹の音だけで痩せるかどうかを判断するのではなく、バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせることが大切です。
空腹時や食後のお腹の鳴り、乳製品や冷たいもの、辛い食べ物を摂取した後の一時的なゴロゴロ音は、通常心配する必要はありません。