胃がん検診を受けましょう
日本国内において、胃がんはがんによる死亡原因のトップクラスであり、特に50代以上の患者数が増加しています。
胃がんのリスクは、ピロリ菌（ヘリコバクター・ピロリ）の持続感染により高まると考えられています。国立がん研究センターがん対策研究所は、ピロリ菌感染の有無を確認し、感染している場合は除菌を検討することを推奨しています。早期の胃がんには自覚症状がないことも多いため、自覚症状のないうちから検診を受けることが大切です。
胃がんは早期に発見し、治療することによって根治が可能な病気です。胃がんを早期に見つけるために、胃がん検診の受診や、少しでも気になる症状がありましたら速やかにご相談ください。
胃がん検診について
胃がん検診には胃レントゲン検査（バリウム検査）と胃カメラの2つの方法があります。
胃がんには早期がんから進行がんまでの段階があり、発見された段階によって手術方法（開腹手術か内視鏡手術）や予後が異なります。当クリニックでは胃がん検診に胃カメラ検査を導入しています。
胃カメラ検査
胃カメラ検査は、直接粘膜を観察することができ、特殊光を用いて微小な早期胃がんも発見可能です。疑わしい病変があれば検査中に組織を採取して病理検査を行うことも可能です（その分の費用は保険診療としてお支払いいただきます。そのためマイナンバーカードや保険証を必ず持参ください）。
この検査は、食道・胃・十二指腸の幅広い病気の診断に役立ちます。
横浜市胃がん検診の対象者
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回数 |
2年に1回 |
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| 対象者の条件 | 男女ともに50歳以上 |
| 検査事項 | 胃カメラ検査、医師の問診 |
| 検査費用 | 2,500円 |
横浜市胃がん検診の流れ
1前日
21時までに夕飯を済ませ、それ以降のお食事は避けてください（水、お茶、スポーツドリンクなどの水分摂取は可）。
常用薬がある場合には、前日までにいつも通り服用してください。
2当日朝
検査当日は、何も食べずにお越しください。検査当日に飲んでも良い水分は、水・お茶のみです。脱水予防のため、検査までに適宜水分補給をしてください。（検査時間の30分前まで飲水可能です。）
朝服用するお薬(血圧や心臓の薬など)がある場合には、検査3時間前までにお済ませください。また、糖尿病の薬やインスリンを使用されている場合には、検査当日朝の使用はお控えください。
※午後に胃カメラを希望の患者さんは、朝食を取っていただいても構いませんが、8時間以上食事の時間を空けてください。
3受付
検査当日は、マイナンバーカード/ 健康保険証、胃がん内視鏡検査受診券、問診票、お薬手帳などをお持ちください。
検査予約時間の5-10分前までにはご来院ください。
受付後に問診をおこない、検査の準備が整い次第、胃カメラ検査を開始します。
4検査
検査開始前に、胃の中をきれいにするために消泡剤を服用します。その後、ベッドで横になっていただき、のど（経鼻の場合は鼻）に局所麻酔をして、リラックスした状態で胃カメラを挿入します（※横浜市がん検診は原則鎮静剤は使用しませんが、ご希望の方には鎮静剤の使用が可能ですので、ご相談ください。費用は当院が負担いたします）
必要に応じて病理生検を行った場合は、その分の費用は保険診療としてお支払いいただきます。
検査時間は通常10分程度です。
5検査終了後
鎮静剤を使用した場合は30分ほど休んでいただきます。
検査後の飲食を含め、その日の過ごし方について注意事項をご説明します。喉の麻酔の影響で1時間は飲食ができません。
検査結果は横浜市のダブルチェックがあるため、約3週後の結果報告となります。
胃がん検診の判定後の流れ
がんの疑いなし
検査の結果、「がんの疑いなし（精密検査の必要なし）」と判定された方は、次回（2年後）のがん検診を受診してください。
ただし、その間に胃の痛みや不快感、食欲不振、胸焼けなどの症状がある場合は、次回の検診を待たず、当クリニックまでご相談ください。
がんの疑いあり
検査の結果、「がんの疑いあり（精密検査が必要）」と判定された方は、精密検査を必ず受けましょう。
胃がんは自覚症状がないことも多いです。「何も症状がないし、とりあえず次の検査まで待っても大丈夫」などと楽観視することなく、早めに精密検査を受けましょう。
精密検査の方法
胃カメラ検査でがんの疑いが認められた場合は、再度胃カメラ検査を行い、疑わしい組織の採取を行う必要があります。当クリニックでは、初回の胃カメラ検査で疑わしい病変が見られた場合、検査中に組織を採取しておくことで、患者さんの後日の負担を軽減します。採取した組織は顕微鏡で詳しく検査し、がんかどうかを判定します。